寒冷地の居心地の良さ

寒いところは嫌いだ。

雪なんてとんでもない。

 

でも。。。

 

窓を開けると外は雪景色。

幸いにも一昨日からのポカポカ陽気で、

雪の量は少ない。

 

なんだか、寂しいな。

 

すっかり雪国に慣れてしまった。

とは言っても、真冬はこれからだから、

今は、序の口って感じなのかもしれない。

 

今日は、寒い国の良さを発見して、

ちょっと興奮気味で過ごす日常をシェアしようと思います。

 

否応無しにやってきたところは、

雪景色だった。

 

吹雪が出迎えてくれて、

周りの山脈は真っ白。

 

突然、雪山に囲まれ、

不思議な感覚で、当然のように雪道を行く。

 

歩いて歩いて、

泊まるところは、

現地まで行って直談判がいい。

 

宿の雰囲気も分かるし、

値切ることもできる。

 

最安値を見つけたら、

その値段で、別の宿に行って交渉すれば、

大抵はまけてくれる。

 

気がつけば、1週間以上滞在していて、

ホステルが、親戚の家のように感じる馴染みよう。

 

最初は、外食をしたが、

三日目くらいからは、家ご飯が恋しくなり、

今では、市場に買い出しに行くのが日課になっている。

 

3~4日前は雪が本気で降っていて、

牡丹雪も、粉雪も、一個の塊が大きい大きい。

 

どちらも結構乾燥しているので、

誰も歩いていない積もった雪の上をついつい歩いてしまう。

 

「子供か!」

 

そういえば、最初の頃、

雪を踏みしめた時の音に、

「イーッ!」となった。

 

キュッキュでもなし、

サクッサクでもない。

 

靴の裏から体重が雪を押さえつける。

 

「あーっ!」

と、その音にいちいち反応してしてしまう。

 

キャ・キ・キュ・ケ・キョ、

サ・シ・ス・セ・ソ的なニュアンスの音。。。

 

表現が難しいが、好き嫌いというより、

強制的にずっと聞かされ続けたら、

精神、神経、気がおかしくなるレベルだ。

 

しかし、あれから数日がたち、

環境に馴染んできた。

 

雪に靴がめり込む音は、さほど気にならなくなった。

 

今は、雪国のいいところを満喫している。

 

家の中が暖かい。

 

寒がりの私は、

北海道の人に出会うと「冬は、寒くないですか?」

とすぐに聞いてしまう。

 

その時、「家全体を暖房するので暖かい」

と言うのを聞いたことがあって、

「そんなんだ。。」程度の知識は持っていた。

 

それでも、北海道は寒い、雪、氷、冷たい。

 

そんなイメージがこびりついているためか、

一度も本気で行きたいと思ったことがない。

 

「北海道にも冬以外の過ごしやすい季節はありますよ」

それはそうでしょうけど、なぜか、

北国は敬遠してきた。

 

ところが今、

セントラルヒーティング的な、

家全体が暖かい環境がスッカリ気に入っている。

 

今までの、私の冬は、

暖房器具が悩みのタネだった。

 

灯油は、空気が汚れるし、

エアコンは、足元が冷える。

 

パネルヒーター的なものは、

確かに快適だけど、

電気代がバカ高になる。

 

私は、遂に、遠赤外線の、

ナチュラル・ヘルシー」なヒーターを手に入れて、

寒冷に耐えられない時間帯だけに電源を入れるようにしていた。

 

でも、ホカホカなのは

ほぼその部屋だけなので、

今の過ごしやすさに比べると

比較にならない。

 

なんで、外は冷気なのに、

ここはいつでも暖かいのか。

 

不思議なくらいに、

暖房の心配をしない生活を送ることができる。

 

外出して家のドアを開けるたびに、

そこは、「温室」か「天然の南国」のようだ。

 

 

毎年、何十年と繰り返してきたのは、

寒い、冷たい、底冷えのストレス。

 

冷気との戦いに疲れる、気が散る。

まともに、物事に集中できない。

 

オコタに入ると寝てしまうし。

 

そんなことを考えると、

雪国の方がかえっていいではないか。

 

日課としては、長時間、外に居るわけでもなく、

圧倒的に屋内にいる時間の方が長い。

 

室内の居心地は大事だ。

 

住めば都、

「雪かき」などのリスクさえ無ければ、

雪国、ウェルカム。

 

っていうか、こっちから、進んで住んでみたい。

 

今のところ、マイナス気温の時にも、

ランニングシャツヒートテックの下着と、

長袖Tシャツの上にウルトラライトダウンを羽織って、

腰に、ひざ掛けを二枚巻いて出かける。

 

ただ、露出しているところは痛冷たい。

手の指先、鼻、耳、口の周りがこわばる。

 

夕方からは気温が下がるので、

必要以上に長時間出歩いていると

凍えてしまうかもしれない。

 

そんなことも実際に体感して覚えた。

 

昨日は、新しいことを感じた。

 

夕方買い物に出かけようと、外に出た瞬間、

空気のヌルさに拍子抜けしたのだ。

 

知らず知らずの内に、

冷気を期待しているんだなと思った。

 

「肌に冷やっとする感覚の心地良さ」

を、知ってしまった。

 

室内全体が暖かいからこそなのかもしれない。

 

雪国最高!

 

と言いつつ、

市場への往復の途中から、

私の鼻は、やっぱり、真っ赤っかになった。

 

毎年、年末限定のハーゲンダッツアイスクリームを買い、

オコタで食べるのが楽しみという話を聞いた。

 

私はそんな年末の楽しみ方を知らなかった。

 

私の周りでも、

「冬になるとアイスが食べたくなる」

という声が聞こえてくる。

 

で、

スーパーのカゴに最後に入れる商品は、

いつもアイスクリームが定番。

 

Chamomile